自宅開発 / 受託ポートフォリオ設計
業務自動化・Web開発・集客分析・アプリ・システム開発と幅が広いほど、全部見せた瞬間に「で、この人は何の人?」になる。相手が探している答えは一つだけ。うちの案件でも同じ結果が出るのか。
見せ方の設計は、この4つのどれを潰しに行くかを決める作業。全部を1つの見せ方で潰そうとすると資料が膨らんで、結局どれも潰れない。
本当に自分で作ったのか
スクショだけの実績は疑われる。動いている様子・稼働期間・詰まった箇所の具体性が効く。
うちの業務でも動くのか
最重要。ここが「再現性」の本体。構造の一致を見せられるかで決まる。
壊れたとき誰が直すのか
自動化案件の最大の恐怖は「作った人が消えて誰も触れない」。運用設計の提示が刺さる。
こちらの話が通じるのか
業務の言葉で書けているか。技術用語だけの説明は、担当者にとっては未知の外国語。
各パターンが主にどの不安を潰すかをラベルで示す。上から順に効果が大きい。1〜3だけでも受注率は変わる。
全件を並べたページは「何ができる人か」を伝える力を失う。相手の要件に近い3件だけを、要件との近さ順に並べたページを都度作る。全件の一覧は索引として別に置き、リンクだけ添える。
「月40時間削減」は技術者の単位。決裁者の単位は金額・期日・人数。同じ事実を相手の単位に置き換えて併記する。
トリガー→取得→加工→判定→出力→エラー処理、の流れを図にする。これがあるとツールが違う案件への転用説明が一瞬で終わる。文章100行より速い。テキストの矢印表記でも十分機能する。
成果物は真似できるが判断は真似できない。判断を書けることが再現性の証拠になる。特に「やらなかったこと」の理由は信頼を跳ね上げる。
納品して終わりの実績と、14ヶ月動き続けている実績は別物として評価される。稼働月数・停止回数・エラー通知の設計・引き継ぎ資料の有無を明記する。
読ませずに見せる。実在性の証明と理解速度の両方を同時に取れる。長い動画は再生されないので、入力から出力までを30秒に圧縮する。
「何でもできます」は情報量ゼロで警戒される。できなかったこと・対応しなかった範囲・そのときの代替案を書くと、逆に他の主張の信頼度が上がる。
最も受注率が動くパターン。ポートフォリオを提案に変換して出す。過去実績の構成図を、相手の要件に合わせて書き換えた図を1枚だけ添える。所要15分で、他の応募者との差が決定的になる。
全案件をこの型で書き直しておく。型が揃っていること自体が「手順化された仕事をする人」という印象を作り、再現性の主張を裏側から支える。
■ ひとこと(誰の・何を・どれだけ) 受注メールの手入力(月38時間)を自動化し、月20分・転記ミス0件にした。 ■ 状況と制約 ・担当2名が受注メールを目視でスプレッドシートへ転記。月末は残業前提。 ・予算は◯◯万円以内。新しいSaaSは増やせない(既存はGoogle Workspaceのみ)。 ・運用は非エンジニアの担当者が引き継ぐ前提。 ■ 設計と判断(なぜそうしたか/なぜそうしなかったか) ・Google内で完結する要件のためGASを選択(追加コスト0・権限管理を既存のまま維持)。 ・全自動にせず、判定に迷うケースは「保留」シートへ落として人が確認する設計。 精度100%を狙って分岐を増やすより、95%自動+5%可視化の方が運用が壊れにくいため。 ■ 構成 時間主導トリガー → Gmail検索 → 本文パース・正規化 → 重複判定 → シート書込 → 失敗時リトライ → Slack通知 ■ 結果 ・月38時間 → 月20分(人件費換算 年約◯◯万円) ・転記ミス 月平均◯件 → 0件 ・稼働◯◯ヶ月・停止0回 ■ 運用のために作ったもの ・エラー時の管理者自動通知/再実行手順書(A4 2枚)/担当者向け操作動画(3分)
GASの実績しかない状態でn8n案件を取りに行くときの中心的な論法。ツール名で勝負しない。両者が乗っている共通の土台を提示し、その土台の上での実績を示す。
手元にあるもの
GASでの自動化実績
相手が求めているもの
n8nでのワークフロー構築
共通の土台:どんな業務自動化も、この7要素の組み合わせ
GASでもn8nでもPower AutomateでもZapierでも、設計で決めることは同じ。難所が出る場所も同じ。
「同じです」と言い切ると嘘っぽい。「違いはここで、その埋め方はこうです」と言えると、ツールを理解している人だと判定される。分かっていない人は差分を語れないため、これは強い識別信号になる。
| 観点 | Google Apps Script | n8n | 移行時の実際 |
|---|---|---|---|
| 記述形式 | JavaScriptコード | ノードのGUI接続+Codeノード | Codeノードで JS が書けるため、正規化・判定ロジックは概ねそのまま移せる |
| 外部サービス連携 | 認証・API呼び出しを自分で実装 | 既製ノードで接続と認証を用意 | 実装量はn8nの方が減る方向。GAS経験者にとって難化しない |
| 実行基盤 | Google管理・設定不要 | セルフホスト/クラウド版 | ここが唯一の新規学習点。検証環境を先に立てて潰す |
| 実行時間の制約 | 1回6分の上限 | 基盤リソース次第で緩い | GASで分割実行を設計した経験がそのまま長時間処理の設計に効く |
| 認証情報の管理 | スクリプトプロパティ等で自前管理 | Credentials機能で一元管理 | 運用の引き継ぎやすさはn8n有利。提案の材料になる |
| 難所の出る場所 | API仕様・レート制限・冪等性・エラー再実行・データ整合性 | ツールに関係なく同じ。ここでの経験が移植価値そのもの | |
順番が重要。ツールの話から始めると「未経験の言い訳」に見える。相手の課題から始めると「理解している人の提案」になる。同じ内容でも受け取られ方が反転する。
ツールに触れる前に、要件を自分の理解として1〜2文で再定義し、難所がどこかを名指しする。ここで「分かっている人」の判定を取る。ここを外すと以降は読まれない。
相手の要件を、トリガー/取得/変換/判定/連携/エラー/運用に割って提示する。この時点でツール名はまだ出さない。相手の頭の中に共通の土台を作る工程。
「私の案件では、判定はこう、エラー処理はこうでした」と要素単位で並べる。作品を見せるのではなく同じ問題を解いた経験を見せる。ここで転用可能性が伝わる。
隠すと後で崩れる。差分を言い切り、「その差分は検証済み/こう埋める」まで書く。未経験の告白ではなく、リスク管理の提示として書くのがポイント。
「大丈夫です」は無料なので価値がない。範囲を1本に絞る・検収基準を先に文章化する・満たさなければ請求しない。こちらがリスクを持つ設計にした瞬間、相手の判断コストがほぼ消える。
上の5手順を文章に落としたもの。赤字の箇所だけ案件ごとに差し替える。
【要件の理解】 今回のご依頼は、フォームからの問い合わせをCRMへ登録し、条件に応じて担当者へ通知する 流れを人手を介さず回す、という理解でよろしいでしょうか。 難所になるのは 入力表記のゆれの吸収と、二重登録の防止 だと考えています。 【構成の見立て】 トリガー(フォーム送信)→ 取得 → 正規化 → 重複判定 → CRMへ書き込み → 失敗時リトライ → 担当者へ通知 → 実行ログ記録 【近い実績】 ◯◯案件(GAS・稼働14ヶ月) 同じく「表記ゆれのある入力を正規化し、重複を排除して基幹に書き込む」構成です。 月38時間 → 月20分、転記ミス0件。導入以降、停止0回。 判定に迷うケースは自動で「保留」に落として人が見る設計にしており、 今回も同じ考え方が使えると考えています。 【n8nについて】 n8nでの受託実績はこれからです。一方で上記の構成はそのままノード構成に対応し、 正規化・判定のロジックはCodeノードでほぼそのまま移せます。 差が出るのは実行基盤と認証情報の管理方法で、こちらは検証環境(◯◯にセルフホスト)で 同等のワークフローを組んで確認済みです。 【進め方のご提案】 はじめから全体ではなく、まず 通知フロー1本 を固定 ◯万円・◯営業日で作らせてください。 検収基準は「重複データを投入しても登録が1件に保たれ、担当者へ正しく通知されること」。 これを満たせない場合はご請求しません。動作をご覧いただいてから、 残りを進めるかご判断いただければと思います。
頂いた要件に構造が近い順に3件を選びました。 1. ◯◯案件 — 今回と最も近い構成です。構成図(2枚目)をご覧ください。 2. △△案件 — エラー時の再実行と運用引き継ぎ の部分が今回と共通します。 3. □□案件 — 規模感(処理件数・関係者数)が近い事例です。 いずれも使用ツールは異なりますが、 「ゆれのある入力を正規化し、重複を防いで書き込み、失敗を検知して通知する」 という骨格は同じで、今回もこの骨格をn8nのノード構成に置き換える形になります。 なお ◯◯の連携仕様 だけは事前に確認が必要と考えており、 ご契約前に一度お伺いできればと思います。
この論法の弱点は「本当にn8nで組めるのか」が最後まで検証されないこと。文章で埋めるより、同一要件をGASとn8nの両方で実装した1件を作る方が速い。作業は1〜2日で済み、以後すべての未経験ツール案件に効く。
これが強いのは、成果物が「n8nが使える証明」ではなく「同じ要件を別ツールで再現できる証明」になる点。相手が求めている再現性そのものの実演になる。
| 作るもの | 内容 | 提案で使う場面 |
|---|---|---|
| 同一要件・二実装 | ダミーデータで「フォーム受信→正規化→重複判定→書込→通知」を GAS版とn8n版で作る | 「実績はGASですが」と言った直後に出す |
| 比較メモ | 実装時間・詰まった点・各ツールで有利だった部分をA4 1枚に | 技術判断ができる人だと示す。単価交渉にも効く |
| 30秒デモ動画 | 両方の動作を並べて撮る | 読ませずに転用可能性を伝える |
| 移植手順テンプレ | 7要素それぞれをGAS→n8nでどう置き換えるかの対応表 | 「どう移すのか」と聞かれたときの即答用 |
送信前に上から流す。1つでも外れていれば、そこが返信率を下げている箇所。